其ノ一 カラーマネジメント編
何故カラーマネージメントが必要なのか?
自分がモニターやプリンタ、その他の出力機で見ている色と全く同じ色で相手にも見せたいというのが、カラーマネージメントのスタートです。クライアントからWEBサイトのコーポレートカラーが、本当の色ではないと言われたり、注文された商品の色が、WEBサイトやカタログの色と違うからという理由で、やり直しをさせられたり、返品されたり等、色に係わるトラブルは枚挙に暇がありません。そういった問題を解決する方法として開発されたのが、カラーマネージメントです。カラーマネージメントとは
カラーマネジメント(以下CMS)は、様々な機器の間で一貫した色再現を得るシステムのことです。
入力(スキャン)から出力(モニター、プリンタ)までを、それぞれの機器が持つ「色の特性、色のクセ」を考慮してコントロールすることを目的にしています。
そこで重要な役割を果たすのが「プロファイル」です。プロファイルとソフト、パソコンのOS(オペレーティングシステム)に組み込まれた「カラーエンジン」を使い、色の共有化が図れます。
色の責任は製作者が持つ!? CMS対応の出力機を使おう。
モニター編
モニターの再現出来る色域はAdobe RBGに準拠した色域です。色温度5000K(ケルビン)の環境で、標準原稿の測色を行い、作成されたプロファイルを使い、キャリブレーション対応可能なモニターと色合わせを行います。モニターの色味は経時変化しますので、定期的なキャリブレーションをお勧めします。お勧めのキャリブレーション対応製品
出力機編
前述のプロファイルに対する出力機は一般のオフィスにある複合機ではなく、対応したサーバーを接続できるカラーコピー機です。プリンタの色域はsRGBに対応しており、この色域に対応できていれば一般的な印刷物には対応出来ます。お勧めのキャリブレーション対応コピー機(複合機)
従来、CMSは概念が先行している部分がありました。なぜなら、いくら測色して作成したプロファイルを出力機に当てても、機械自体の色の安定性が低ければ、狙った色味が再現出来ず、殆ど意味がありませんでした。 当社がお勧めするキヤノンと富士ゼロックスのカラーコピー機は色味の安定性が、他社製カラーコピー機と格段に違います。 従来、色校での再現性は印刷会社の責任範囲でしたが、雑誌広告のデジタル送稿のフローにもありますが、色味の責任は製作者が持つ方向性が、業界全体の流れとなっています。使用目的により機器構成も変わります。仕事の内容によって、機器構成も変わります。用途に応じて機器を選定すれば、無駄な設備を導入する必要もなくなります。Adobe IllustratorやPhotoshop、InDesignなど、Adobeのソフトウェアから最適な出力結果を得られるのが、Postscriptを搭載した出力機です。お仕事内容に応じた、最適な機器をご紹介します。
エディトリアルデザインのお仕事に最適な機器
超高画質は必要としない、Adobe IllstratorやInDesignを中心に文字原稿を多く作成されるお客様向きです。
グラフィックデザインのお仕事に最適な機器
作成するデータの容量が大きく、カンプ出力等のご利用用途にはお勧めの機種です。印刷ジョブを送ってからPCが開放されるまでの時間が短く、また、印刷の順番を変更することが出来たりなど、生産性アップに役立ちます。プリント・オン・デマンド(少部数、大量印刷)のお仕事に最適な機器
印刷本紙(コート紙)を始めとする様々なメディアに対応する汎用性を持った機種です。後工程のオプションも充実しており、印刷から製本まで、この1台で対応します。DTPの必需品、Adobe Creative Cloud、モリサワパスポート、フォントワークスLETSも取り扱い
Adobe Creative Cloudは個人向けライセンスと、法人向けライセンスではサービス内容が異なります。お客様のご利用環境似合わせて、最適な製品をご提案します。また、モリサワパスポートは台数と契約期間(年数)に応じて利用料金が変わります。ボリュームに応じて大幅ディスカウントも対応しますので、担当者までお気兼ねなくお問い合わせください。
フォントワークスのLETSもフォントのライセンスプログラムですが、ゲームや放送業界で多く利用されていることをご存知でしょうか。 有名なところでは、「新世紀エヴァンゲリオン」の中で使用された「マティスEB」です。ファンの間では「エヴァ明朝」とも呼ばれています。また、多くのデザイナーから高い評価を得ている「筑紫書体」もLETSをお申込み頂ければ利用できます。
こういった、ソフトウェアやフォントも機器とご一緒の導入が、コストパフォーマンスもよく、お買い得です。
企業の大きなテーマである、経費節減に対する、解決策としての外注印刷の内製化をもう一つご提案としてご紹介します。全ての対応にスピードを求められる時代に於いて、必要なドキュメントを必要な時に、必要な枚数だけ出力する、POD(プリント・オン・デマンド)の需要が高まっています。
其ノ二 外注している印刷物を内製化すると、コストが60%削減できる?※
企業内では多くのドキュメントが日々発生(作成)しています。ドキュメントの目的、用途によって、社内の複合機でプリントしたり、取引のある印刷屋さんに頼んだり、プリントショップにデータを持ち込んで印刷していると思います。企業で発生する共通ドキュメントとしては、こちらの図のようなドキュメントがあるのではないでしょうか。
※注1:一般的なプリントショップでA4チラシ両面を500枚印刷した場合のコストと比較
外注、内製印刷のメリット・デメリットは・・・
メリット | デメリット | |
外注 | ・高品質 | ・在庫リスク ・納期 ・機密保持の不安 |
内製 | ・低価格 ・少量出力に最適 ・コピー機(複合機)使用 ・操作性 | ・品質 |
この2つのメリット、デメリットをクリアできるのが、カラーコピー機です。
多部数だと単価が下がる為、大量発注しやすい=在庫管理の必要があります。 ※少部数はコスト高になるため、内製化のメリットがあります。角2/片面カラー/上質110kgの印刷部数毎の市場価格
100枚・・・・342円/部
200枚・・・・175円/部
1000部・・・・41円/部
2000部・・・・25円/部
3000部・・・・20円/部
名刺印刷の場合は
片面カラー/マットコート160kg
10部・・・・・83円/枚
50部・・・・・23円/枚
100部・・・・・16円/枚
(出典:印刷.com)
内製化のススメ!
デザイン/レイアウト
ラベルマイティなどのレイアウトソフトが豊富に入手出来ます。
プリント
名刺印刷で重要な表裏の見当精度も高く、微調整も可能です。
断裁
面付けされた名刺を一気に名刺サイズにカットすることが出来る名刺専用断裁機です。1分弱で100枚分の名刺が完成します
この構成により、身近で高品位な販促物が自社内で作成可能です。 必要な時に、必要な枚数を、必要なコンテンツで作成出来たら、とても便利だと思いませんか。 社内で発生する印刷物の内容や、部数の全体を確認(サーベイ)させて頂き、最適な機器や運用をご提案させて頂きます。お気軽にご相談ください。 ※富士ゼロックス株式会社は2021年4月1日付けで「富士フイルムビジネスイノベーション株式会社」へ社名を変更します。本カタログ/サイトは富士ゼロックスブランドの商品を含みます。富士ゼロックスブランドの商品は、米国ゼロックス社からライセンスを受けている商品です。商品提供者は富士フイルムビジネスイノベーション株式会社です。 This catalog or website includes Fuji Xerox product(s). licensed from Xerox Corporation. The distributor of the product(s) is FUJIFILM Business Innovation Corp.